医療費の問題を考えましょう


高齢者医療がいよいよ75歳以上になるようですが、今バリバリの現役サラリーマンの皆さんも決してひとごとではありません。
なぜなら今現在、窓口負担がどんどん大きくなり、これまで非常に安い値段で厚い医療を受けられたので、「医療費は安いもの!」という意識が定着しており、窓口負担が多くなれば高いからお薬を飲まないと言う方が増えています。
特に
自覚症状の少ない高血圧症、糖尿病などいわゆる生活習慣病や肝障害などでは、長い間の積み重ねが老後の病状を左右します。

政府は窓口負担を増やすことによって患者さんの受診抑制を試みているようですが、これは決して医療費の削減にはならないと思われます。
これから先何年かたてば、初期の治療に遅れのあった人に、何倍もの治療費がかかるようになるばかりだと思われます。

みなさんは、日本全国の病院の3%に過ぎない大病院が医療費の半分を使っているのをご存知ですか?
もちろん重症患者が集まっていること、高度先進医療を行っていることは皆さんのご承知の通りだと思いますが、保険制度の上では
「各種の検査は診療上必要があると認められた場合で、研究の目的をもって行ってはならない。 しかし治験にかかる検査は認められる。」と定められています。

でも大学病院や大病院は臨床研修医の受け入れによる実地研修の場となっているのが現実です。
そのため研修に必要な検査データーのため検査を行ったり、投薬や注射が行われているのが現状だと思われます。
これは教育実習費の分野で、医療費とは別の会計で計算されるべきものだと思われます。

また一人の患者さんに対して、ある病院が1億円を超える診療報酬の請求がなされたことが新聞に載っていましたが、診療費は上限がなく、大学病院などでは、1人1ヶ月500万円ぐらいのレセプト(診療報酬明細書)が出るのは珍しくないようです。

このように考えていくと、医療費の破綻はただ単に診療抑制をするだけでは何も解決できないものだと言うことがわかります。
医者もよい診療をよい研究をする一方で、保険診療がどういうものか、保険医として何が出来るかを勉強することが必要だと思われます。

患者さん自身も、もっと自分たちの健康に注意を払って、また医療費の行く末も見守っていく必要があるのではないでしょうか。


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