《インフルエンザの合併症について》

 
インフルエンザ脳炎・脳症
インフルエンザによる高熱の当日又は数日以内に、さまざまな程度の意識障害を引き起こすが、これをインフルエンザ脳炎・脳症とよびます。
インフルエンザの発症から脳炎・脳症による神経症状(意識障害の他に痙攣、手足のしびれ、動作の変調などがある)が出るまでの期間は非常に短く、平均 1.4日といわれています。
又、脳炎・脳症は乳幼児に多く8割を占めるという報告もあります。

先ずインフルエンザワクチン又は抗ウイルス剤による予防が大切です。
次ぎに発症した場合は抗ウイルス剤による早期治療により重症化を防ぐことが必要です。


 肺  炎
肺炎のチェックとしては喀痰の量が増えて膿性になっていないか、息切れ、呼吸が速くなっていないか、唇や爪の色が悪くなっていないか、解熱の時期が遅れていないかどうか(普通3〜5日で解熱する)等に注目すること。
インフルエンザに合併した肺炎は高齢者に多く65歳以上での肺炎合併率は3割近くにも上る。
また98〜99年シーズンでは、インフルエンザ関連死の9割近くを65歳以上の高齢者が占めた。
インフルエンザワクチン及び抗ウイルス剤による予防・治療が大切になってきます。
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