花 粉 症 対 策   

スギ(2月〜4月頃)
花粉症について
花粉症は花粉が原因でおこる病気で、特徴的な症状は“くしゃみ”、“鼻水”、“鼻づまり”と“目のかゆみ”です。

花粉症対策のために先ず第一に大切なことは、花粉がどのようにしてアレルギー症状をおこすかその仕組みを知ることです。
第二に、1年の同じ時期にこのような症状が出た場合、花粉症が一番疑われますが、ほんとに花粉症であるかどうかをはっきりさせる必要があり、そのための検査が必要なのです。

診断がはっきりし、初めて治療と言うことになります。
日本では特に最近スギ花粉症が多くなっております。
勿論他の花粉症、例えば、ヒノキ、イネ科、ブタクサ、ヨモギ等も多くはなっていますが、スギ花粉の猛威は特別です。

これだけスギ花粉症の患者さんが増えたのは、主に花粉量の増加と公害、特にディーゼル内燃機関排気粒子の濃度が高まったことが原因と考えられています。
1000〜1500万人と推定されている我が国の花粉症の患者さんのクオリティ・オブ・ライフの維持・改善のために、また、花粉症の患者さんがこれ以上増加しないために考えて見ました。
花粉症のメカニズム ハンノキ(2月〜4月頃)
花粉症がどのようにしてアレルギーの症状を起こしているか、その仕組みを知って初めて対策が立てられると思います。

簡単にそのメカニズムを見てみましよう。

先ず、花粉が人体に入ると、人体は免疫反応により抗体を作ります。 これが鼻粘膜の肥満細胞の表面にある受容体に付着します。
その後、再び同じ種類の花粉が肥満細胞につくと、肥満細胞は破れ、ヒスタミンやロイコトリエン等の化学伝達物質が放出されます。
くしゃみと鼻水は、このヒスタミンの鼻粘膜三叉神経刺激によりもたらされます。

一方、鼻づまりはヒスタミンやロイコトリエンが鼻の中の血管壁を直接刺激し、血管は拡張し、粘膜が腫脹した結果起こります。

くしゃみ・鼻水は三叉神経から脳を介してもたらされるのに対して、鼻づまりは血管壁の直接刺激の結果生ずる点が大きな違いです。

子供は神経経路が発達していないので、くしゃみ・鼻水は少なく、鼻づまりが多いのはこのためです。
花粉症の診断

ヒノキ(3月中旬〜5月中旬頃)


シラカンバ(4月〜5月頃)
花粉症の治療
花粉症治療薬



2001年 3月


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